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漢方脈診流経絡治療の篠崎鍼灸治療室Shinozaki Acupuncture

篠崎鍼灸治療室のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

本院の治療は、純漢方脉診流経絡治療です。

患者様の脉とお腹をみて治療目標を立て(証)、訴える症状や体の状態によってツボを選び、鍼と灸を用いて正気(生命エネルギー)を補い、邪気(病的エネルギー)を取り去る治療です。

鍼は細鍼が多く、灸もゴマ粒程度の大きさですので、
鍼は痛くなく灸は熱くありません。

電気鍼やその他の刺激鍼とは内容が全くことなります

経絡治療は生命力の強化が目的ですから、 内科・精神科…を問わず、どんな病気でも対応できるのが特徴です。

診療のご案内Information

治療院外観夜

施術料

1回: 3500円 

初診料:1000円

★往診も承ります。

★保険取り扱い:一部の病名に対して保険適用が可能ですので、その場合は病院で同意書をもらってきて下さい。同意書は当院にございます。 保険適用額については当院にお問い合わせください。

院長紹介

施術者篠崎 学
1960年1月18生まれ
平成6年 鍼師灸師 按摩マッサージ指圧師免許取得
平成6年4月 篠崎鍼灸治療室を開業
平成15年 介護支援専門員(ケアマネージャー)取得
令和3年4月 現在の場所に移転

経絡治療とは、病体を気血の変動として統一的に観察し総ての病変を経絡の虚実となしその主たる経絡を主証として把握し経穴をこれが診断と治療の場として鍼灸を以て補瀉調整し生命力の強化を図る随証療法である。

院の様子

治療院外観 施術スペース 待合エリア マジック

鍼灸医学とは

鍼灸医学の歴史

五千年程前の中国において、夏、殷、周等の国が興り、病苦に苦しむ人を、撫で、さする仁術による手当が、施されるうち、今から二千数百年前になって、周末の春秋戦国時代(BC七百〜三百年頃)には、それまでの医行為が、書物に書き残されるようになりました。

前漢時代(BC二百〜AD八年頃)と、後漢時代(AD二五〜二二〇年頃)には、はり灸の三大古典と言われる素問、霊枢、難経という書物が著わされ、鍼灸医学の源流が、確立されました。

尚、揚子江流域で起こった湯液(漢方薬)を中心とする治療は、六朝時代(AD二二二〜五八九年)から盛んになり、随唐時代(AD六百年頃)になると、鍼灸と湯液の両医学が交流して、発展を続けました。

我が国には、奈良時代(AD七百年頃)より、仏教の伝来と共に鍼灸や湯液が伝えられ、平安時代には非常に栄え、江戸時代になると、脉診や腹診を中心とした、日本独特の治療方法が開発され、隆盛を極めました。

しかし、明治時代になり、日本政府は、富国強兵を急ぐあまり、医学に限らず、教育、文化の広範囲にわたって、欧米の文化をとり入れ、東洋独自の文化が隅に押しやられ、医学も、現在の西洋雨医学が支配的になりました。そのため、湯液を専門とする漢方医は、ほとんど絶滅しましたが、鍼灸は、医療の主流からはずされたにもかかわらず、絶ち消えることなく存続し続けました。昭和になって、西洋医学の治療だけでは満足できず、再び東洋医学の良さが、一般に認識されはじめ、今日に至っています。

鍼灸医学の特徴

鍼灸医学の大きな特徴として

  • 1 生命力強化
  • 2 診断即治療

が挙げられます。

どういう事かと言いますと、鍼灸は鍼や灸を用いて体表より施術し、体の中にある経絡の内外を流れる気血を整える事、乃ち病体の生命力、生きぬく力を強化する事が、先ず第一に挙げられる特徴です。

次にどんな病人でも、脉を診て、お腹を診ますと即座に、その人の診断がつき、体のどこに、鍼や灸をどのように施したらよいかが、まるで方程式を解くようにわかります。

従って西洋医学のように診断まで時間がかかったらい、病名が付いても、治療法がないなどと言う事がありません。

鍼灸医学と西洋医学の違い

同じ医学的治療と言いましても、東洋と西洋では、治療の着眼点に大きな違いがあります。

鍼灸医学は、病人の苦痛を少しでもとり除こうとして、仁術としての手当が、手から手へ伝承され、発展してきました。だからこそ三〇〇〇年とか、五〇〇〇年の歴史があるのです。

この長い歴史の中で、経絡(生命エネルギーの通路)や、その上に現れる経穴(ツボ)が、発見され、鍼灸医学としての体系が整ってきました。ツボに鍼や灸を施すと、病人の苦痛がとれることがわかり(例えば足のツボに鍼を当てると胃の痛みがとれる…)さらにどの経絡の機能が変動しているかと言うことも、この医学独特の診察過程でわかるようになり、ツボを使って変動している経絡を平らに整えると、体に活力がわいてきて、一人の病人がかかえている多くの病的症状が、だんだんに消えていくこともわかってきました。そしてこの治療の主眼は、病人の苦痛のある場所に直接、鍼や灸を施すよりも、いかにしたら苦痛をかかえている病体を健康体に変えること、ができるかの工夫がなされてきました。それ故、この医学独特の診察法(四診法)と、診断法(証決定)が発達し、確立してきたのです。従って鍼灸医学は、病名治療ではなく病体治療、つまり、病気を見つけてそれだけを治療するのではなく、体全体を元気にする治療に大きな特徴があるのです。

それにひきかえ西洋医学は、病気そのものに着眼点がいき、追究に研究、工夫がなされて発展してきました。だからこそ西洋医学は、内科、外科、産婦人科、眼科、耳鼻科、小児科…の如く、病的症状の出やすい部位別に、専門の科が独立して設置されるようになったのです。それがために木を見て森を見ない、部分を診て全体を把握できない時計修繕医学などと、呼ばれるようになってしまったことも事実です。

鍼灸医学は、色々な症状を持った病体が相手ですから、個々の症状にとらわれた治療より、病体そのものに生命力強化を計り、病体にとりついた病的症状を自分の力で、とり除いていけるようなこの医学独特の治療体系が、確立していますから、西洋医学のような内科、外科等の別はなく、全科が対象となります。生命力強化の観点より治療しますから、病名の有無にかかわらず、どんな症状にも対応できるのです。

*用語の説明*

  • 気血:生命体が生れながら持っている生命力
  • 経絡:気血が循流る絡(みち)
  • 虚実:虚とは、生気が衰え不足し邪気が体内に停滞している状態。実とは、生気が充実しているとともに邪気も体内に充満している状態
  • 経穴:経絡上にある急所(ツボ・穴)。 361穴ある。
  • 補瀉:補は、生気を補うこと。瀉は邪気を払うこと。補瀉とは虚実に対して行う術。
  • 随証療法:証に基づいて施術する治療法
  • 証:診察結論